cinnamon teacup

エンターテインメントに支えられている人の、ぽつりぽつりとしたひとりごと

バイロケーション観てきました

公開初日に観てきたので雑記。
以下、ネタバレ要素を含みます。


千賀くんが出るということで去年から興味はあって、
でもホラーか…うーん劇場では怖くて見れないかもしれない(´・ω・`)
と思っていたけど、予告編見たり公開前の雑誌のインタビューを読んで
ミステリー要素が強いらしい、ということがわかり観に行くことにした。

「告白」とかは事前に原作を読んでから行ったけど、今回は登場人物の変更もあったりしたので
予習はせず映画から入ることに。


1時間59分。
怖かったのは刑事のバイロケが襲い掛かってくるところ(序盤)の構図くらいで、
あとはそんなでもなかった。
千賀くんが喋るたびになんかにやにやしてしまいそうだった。
最初に彼が喋るセリフ。
「俺はバイロケに女を何度も寝取られた」って、大学生が発言するから、
こいつどんだけ遊んでる大学生役なの・・・って思ったし。(きっと私以外にもいるはず)


物語が進んでいくにつれて、シリアスなシーンが増えてって
事前知識として「セリフを聞き逃さない」と情報を得ていたから頭フル回転させて聴いてたら
結構謎を解くための重要なセリフ言ってるんだよね。
忍の場合はオリジナルとバイロケで、頻繁に水を飲んだり煙草を吸ったり微妙に仕草に癖があったりするし、
そもそもみんな苗字で呼んでるのになぜ彼女は名前呼びなのかとか、
これオリジナルのシーンとバイロケのシーンが混ざってるって疑問は割と早く生まれた。


他に観ていて私が気付いたのは、
館の部屋の色。赤と緑で、どっちかにしか加賀美が出てこない。
通される部屋が違うときがある。
合言葉を電話で言うとき、加賀美の名前を言わないときがある。


謎が残ったのは
門倉はバイロケに殺されたんだろうけど、ほんとはオリジナルが殺したのかどっちなんだろう?
最終的に御手洗は和解したけど、オリジナルとバイロケどっちが飯塚を刺したのか?
加賀美は差異だって言ってたけど彼はオリジナルでいいんだよね?
ってあたり。

今日気になって原作を読んでみたんだけど、加賀美は結論バイロケ持ちではないのか。
ちなみに原作はもっと忍の性格が激しくて、桐村さんと高村さんの違いがわかりやすかったように思う。


んー最低でも二回は映画館に足を運んで、自分の仮説を検証したくなるような映画。
ほんとに頭使う。けど面白い。
ラストはやっぱり救われなくて、でもその最期を選ぶ気持ちも同性だからかわかる気がする。
自分こそが本物で、偽物が自分の得られなかったものをすべて手に入れてたらそりゃ絶望するわ。
まあ純粋なホラーじゃないからこそ見応えがあったんじゃないかと。
ただ、高田くんとか千賀くんとかジャニーズ目当てで見に行くと怖いかもね。
彼らも役者としていい演技だったと思う。


2/1公開の裏もぜひ見て違う結論を楽しもうと思った。