cinnamon teacup

エンターテインメントに支えられている人の、ぽつりぽつりとしたひとりごと

転職しました

個人事業主を1年やってきて、今年1月に正社員として転職をしました。
キャリアもガラッと変わることになったので、今の気持ちや経緯を残しておこうと思います。

なぜ転職したのか

ここ最近は採用に関わる仕事をしてきましたが、中途採用オペレーション担当として、業務委託として自社採用に関わる中で、自分の「得意・好き/不得意・好きじゃない」に向き合ったことが最も大きいきっかけでした。
人材紹介業をしていた2社目の時から「はたらく人の選択肢や可能性を一つでも多く増やしたい」という気持ちがあり、いつか人事になりたいと思うようになりました。
「人事になるには自分自身に他ポジションの経験もあった方が役に立つかも」「自社採用に今から入るには他の人よりも経験が不足しているから、RPOで経験を積めば成長スピードが速いかもしれない」と考え、今思うと遠回りをしながら転職を重ねてきたように思います。(この遠回りは後に面接でも質問されるようになったので、やはり一般的に見るとそうなのかと)

憧れ続けていた自社採用にようやく携われるようになったのも束の間、一緒に働く人にはとても恵まれたにもかかわらず、自社採用のHR領域に対して「自分自身の特性がマッチしないのではないか」と思うことが増えました。
「自社にもその人にとってもより良いキャリア選択が叶うように」、そのためになるべくスピードを重視して採用活動に取り組むことがベストだと思っていましたが、全体感や社内調整など含め、これまでとは違うことに段々出くわす中で、
動きの背景を理解して納得して、オペレーション化して行動することもできるけれど、どこか自分が大事にしたいことを置き去りにしている感覚がありました。
結論、人事として内部にいるよりも、RPOや人材紹介として外部から採用に関わっていくことが適しているのではないか?またオペレーション実務より、違うところからアプローチしたいのではないか?と感じることが増えたのが今回動いた動機でした。

また、プライベートな要素では10月に母の再婚相手(表現が面倒なので義父と表記します)が亡くなり、数十年以上ぶりに人の死に対面したことも大きな影響がありました。
業務委託の場合、慶弔休暇の概念が存在しないため、基本的には法事や片付けなどの合間を縫って仕事をします。また私の場合業務特性上、どうしてもフルタイム枠の時間で業務を進めることが求められるため、業務に滞りが出てしまわないよう仕事をする必要がありました。
何より私自身の性質上、ここが良くない点ですが、任された仕事を全うしたいという思いが強く、どうしても「休ませてほしい」と言うことが頭に浮かばなくて、どうにかして仕事をしてしまっていました。故人を悼む時間を強制的に取る選択をできず、「今後自分の父母を見送らねばならないタイミングが訪れた時に、また同じことをしてしまうとしたら、やりがいのある仕事だとしても、今の働き方は後悔する」と強く感じました。

新しい仕事について

次のステップとして、ガラッと変わってエンジニア領域を選択しました。
内容としては一般的なエンジニアというよりも、ノーコード開発や保守を行うRPAエンジニアに当たります。今までの仕事を通して「もっとこうだったらみんなが仕事をしやすくなる」と考えていたことにシステム側から改善に携わる、ということがやりたいことでもあったので、えいやっと飛び込んでみました。
年齢やキャリアを考慮しても「いやぁよく採用したな・・・」と我ながら思いますが、そういう採用をしても良いと思ってもらえる企業で経験を積めることは純粋にありがたいことだと。

また技術方面は長年私自身興味はあったものの、採用領域にいたこともあって可能性を100%諦めていた領域だったので、「この転職活動がうまくいかなかったら、もし向いていなくても、HRとしてやっていく覚悟を固めよう」と決めて動いて、ありがたい結果をいただけました。

(のちに中途社員歓迎会で、社長と「今まで色んな職種を経験してきたんですよね、何か大きな目標を持っていたわけじゃなかったので」と話していた時に「うちで働いて『私はこれをやっていく!』って土台を固めていってくれると嬉しい」と言ってもらえたので、失礼ながら本当に適当に採用したわけじゃなかったんだ!と安心しました)

これからのこと

とはいえ、お世話になった人たちと話す中でこれまでやってきたことに対してとてもありがたい言葉をいただける機会があり、HR領域に向いていないと自分で思い込んでしまっていただけなのかもしれない、と感じる出来事がいくつかありました。
そもそも昔から周囲と比較して強烈な「できている・できていない」のジャッジをする傾向があり、自信を持つ・数値からできていることを自覚することが苦手なほうでした。経験してきたことやスキルを正しく自己理解できるようになれば、身も心もヘルシーな働き方ができるのではないか、と考えています。
なんだかんだ言って、「人の可能性を信じる仕事をしていながら、自分自身のやってきたことをちっとも信じられなかった」わたし自身のことを信じてみたい、信じられる仕事をしていきたい、という点に集約されているのかもしれません。
認知の歪みも修正しつつ、今後長く身を立てていけるような土台づくりをするのがここ1年の目標です。未来のことはわからないけれど、やっていき。

締めは2023年迷っていた時に何度も聴いて背中を押してもらった曲をご紹介。
辛いときや苦しい時はRa*bitsを聴くと支えてもらえます。いつも心にRa*bitsを。

https://open.spotify.com/intl-ja/track/6V6CxHrz0hKelXiSVggLf9?si=c78b8c3233074317