cinnamon teacup

エンターテインメントに支えられている人の、ぽつりぽつりとしたひとりごと

わたしと日常とコーヒーと

コーヒーはどんなシーンにも、わたしの生活にいつも寄り添ってくれる。
思い出のそこかしこに、カップを満たす一杯の飲み物。
今日はそんなコーヒーについて綴ってみようと思う。

父とコーヒー

わたしの家庭は小6のときに離婚して、大学生で上京したタイミングで母が再婚をしている。けれど両親に一応交流はあって、わたしも帰省するときには両方の家に泊まるようにしている。
誰に言われることもなく、気を遣うわけでもなく自然と出来上がったルーティン。

父のおうちに帰省した時は、モーニングにコメダ珈琲に行って、一緒にコーヒーを飲みながらトーストをいただく。時々モスバーガーのときもある。わたしはいつもアイスコーヒーを、父はホットコーヒーを。
父は朝刊を読んだり、わたしとぽろぽろと会話をしたりするのが楽しいらしい。父に対しては笑顔がへたくそで、本を通してでしか交流をとれないわたしが、少し心を緩めて話せるひとときでもある。

母とコーヒー

母とはあまり外食をしない。母のつくるごはんは美味しいし、デザートもお金を取っていいくらい上手い。だから昔から食事をするときは、おうち時間が多い。
彼女は仕事もできるし超人だなと思う。
けれどなぜか、コーヒーはあまり上手ではなくて、インスタントだったりコーヒーメーカーでいい加減な豆の量に適当な水の分量で淹れてくる。多分あまり興味やこだわりがないのだと思う。

スターバックスで育ったわたしにとっては、適切な分量に重きを置いているので、「今日もいいかげんな味だなあ」とか思ってしまうのだけど。
せっかく母と過ごす時間なのだから、特に何も言わず、いつもそのまま飲む。
横には柴犬がごろり、ちらちらとケーキを狙った顔をしている。

コーヒーとはたらく

スターバックスでは採用したときに、「あなたを採用した理由」を教えてくれる。
「あやぱんはエプロンが似合うと思って!」と1回目の採用のときに教えてもらった時、あまりに自分に自信がなかった当時のわたしは、さっぱり意味がわからなかった。
こんなにキラキラしたポジティブなみんなは似合って当然だけど、なんでだろう?とずっと考えていた。

時が経って何度かカムバックする機会をもらって、都度自分で原点を振り返ることをしながら、考えたこと。
「この居場所で、エプロンをつけて働く自分を好きであること」
「目の前のひとを一杯のコーヒーを通してほんの少しでも笑顔にできること」
「ささやかな幸せをまわりの人と分かち合えること」

たぶん、こんなことを自然とできるのが、スターバックスなんだろうなあと思っていて、だからまた働きたくなってしまう。
そんな魔法に、気づかぬうちにかけられているから、エプロンが似合うのかな。

在宅で働くようになって、確かに1人の時間が増えて幸せいっぱいなんだけど、それでも誰かとつながりを持ちたいと考える時はあって。
大好きなコーヒーを通して、ひとや場所とつながるのは、素敵なことだ。

きょうも明日も、これからも

ハンドドリップで淹れるコーヒーを愛しているし、在宅の朝のルーティンとして、ラジオを聴きながら淹れたてのアイスコーヒーを飲むのを続けている。
豆はドトールのコロンビアが、ナッツのような香りが立ってすごく好きでリピートしている。(スタバじゃないんかい)

コーヒープレスでダイレクトな豆の風味を感じたい時もあるし、たまにちょっと贅沢をしてシングルオリジンコーヒーを飲みに出かけたりもする。
これからもそんな感じで、何かをするときや誰かといるときには、いつもコーヒーを左手に持ちながら、過ごしていくのだと思う。