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エンターテインメントに支えられている人の、ぽつりぽつりとしたひとりごと

White

2/25 に発売になったNEWSの6thアルバム、「White」を聴いてのレビューをそろそろ書いてみます。

昨年1年間のソロ活動充実期間を経て、さらにパワーアップした彼らの音楽。
「ONE~for the win~」、「KAGUYA」に象徴されるように手越の歌声だけに頼らない、
それぞれの魅力が発揮されたシングルが発売されて間もない2月。
NEWSファンの誰もが待っていたアルバムをまず1周聴いてみました。


サイケなイントロからスタートする「MR.WHITE」はポップ。
出だしからインパクトの強い「KAGUYA」に繋がり、
シングル化を望まれていたが惜しくも叶わなかった「NYARO」へ。
こちらは前作「NEWS」に収録されていた「渚のお姉サマー」を思わせる、夏に合う可愛い楽曲。

「SEVEN COLORS」ではさらにライブを思い出させるノリで一気に突き進み、
ライブでのオーディエンスとの一体感が生まれるに違いない「Weather NEWS」でテンションは最高潮。
「SuperSONIC」ではベースを効かせた大人のスパイシーさを感じさせる。

ここで「Black Jack -Inter-」からの「BYAKUYA」への流れが素晴らしい。
ライブで言えばちょうど中盤に差し掛かり、 照明が暗転しあたかも一人ずつダンスシーンがあるかのように。
そんなインストから続く「BYAKUYA」は一曲で完結する映画、または舞台、ミュージカルのような楽曲だ。
起承転結の流れを3連符に乗せてアップダウン激しく進んでいく。
真夜中急転直下のジェットコースター。
ドラマティックに瞬く間に、もっともインパクトの強さを放つ新生NEWSの真骨頂だ。

そして夜は明ける。
シングルカットされた楽曲「ONE~for the win~」で長い夜は終わりを告げ、朝陽を迎える。
あっという間に熱いライブはクライマックスへと向かう。
White Love Story」はピアノの穏やかなラブバラード
これまでの夏らしさを冬へと転換してくれる気持ちの良いメロディ。

最後の楽曲は、2年前の 10周年記念ライブで披露されたきりの、NEWS作詞作曲「愛言葉」。
~てをひいて~というサブタイトルがあの時はついていましたが、今回はついてませんでしたね。
シンプルに、ファンへの愛と感謝を歌ったNEWSとファンの距離を近づける幸せな歌。


一連の流れを通して、「これライブのセットリストにそのまま組めるアルバム収録だな」と感じ、
雑誌withでの小山の発言を今日読んで確信しました。
『アルバム、グッズ、コンサート、すべてが連動している一大プロジェクト。』 
このアルバムは、NEWSが計画していることの始まりに過ぎない。
今私たちが感じている衝撃と彼らの成長ではとどまらない、まだまだ大きな世界がこの先には待っている。
早くその世界観をこの目で確かめたくなる、そんなアルバムです。


通常盤にはこの後4人のソロ曲も収録されているので、簡単に。
「ロメオ 2015」 /小山慶一郎:錦戸さんと歌っていた歌、ついに音源化しましたね。
ラテン系の切ない雰囲気にソロでも十分大人の色気が漂います。小山さん、歌うまくなったなあ・・・

「Skye Beautiful」/増田貴久:まっすーらしい爽やかさとダンサブルを合わせたナンバー。
イントロからサビでだいぶ印象変わりますねこれは。

「あなた」/手越祐也:これまでのソロ曲にあったセクシーさを封印してきました。
彼の歌唱力と表現力が如何なく発揮されるバラードです。 
『息継ぎも出来ないほどの 叶わない恋に溺れても サヨナラなんて嘘だと言ってよ』
この切なさをもっとも声に乗せて伝えられるのは、彼ではないでしょうか。

「ESCORT]/加藤シゲアキ:このアルバムでも作詞してます。さすが作家。
英語詞が多いので訳さないと意味はつかめなさそうですが、シゲ、やりたい音楽やってんな。
って素直に思える曲でした。ジャニーズっぽさを敢えて抑えた楽曲、私は好きです。


数あるジャニーズのグループの中でも
全員の歌唱力がバランスよく整ったグループはNEWSではないか、と思っています。
調和がとれていて、ライブでの再現力も高く、メンバー同士やファンへの思いも格別に強いグループ。
そんな彼らだからこそ愛を言葉に乗せて、ここまで伝えてくれるのでしょう。
ライブまでまだ時間はあります。
それまでこのアルバムを聴きこんで、彼らの真っ白い世界に染め上げられるのも、良いのではないでしょうか。