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エンターテインメントに支えられている人の、ぽつりぽつりとしたひとりごと

リモートワーク、ここがすき

するすると働き始めて、あっという間に3ヶ月目に入りました、リモートワーク。
フルリモートで、ほぼ100%一緒に働く人に会わない暮らしってどんなものなんだ?という謎が少しずつ解消されていったので、いくつか気に入っている点を書いてみます。

相手へのバイアスがない

普通に働いていたら気になる相手のプロフィール。
どんな人なんだろう?誕生日、年齢、家族構成、趣味、経歴、などなど。そういったものは、会わないからこそ知る必要がなかったりします。気にはなるけど。
これまでの社会人経験の中で、たとえば年齢で「25歳なのにこんなに仕事ができるんだ」「38歳なのにこんなに考えが浅いんだ」と、考えたこともあります。実際学歴だって気にしてしまいます。社会人経験を積んでも人間なので、そんなことばかりです。
けれど、いまのお仕事は対面しないゆえ、そういうことを考える必要がありません。ただ画面の向こうで一緒にはたらく相手を、「仕事をする人」として無条件に信頼することができる。それってすごいことだと思います。大事なことは、相手を視ることなんだと気付かされます。

自分にとってはたらきやすい環境は自宅にある

これまで10年くらいはたらいてきて、一番「したい生活」をしにくいと感じたお仕事は、前職、調剤薬局の医療事務でした。
実際に勤めてみると、本当にみんなすごいんです。患者が混む日は薬剤師がお昼休憩を返上して働いていたり(よくない)、シフト制で土日祝に働くこともあるし、クリニックが閉まるまで薬局も開けていないといけないから、誰も来ないのに残業することもしょっちゅうで。
わたしは会社の方針に疑問ばかり抱いていたけど、みんな文句は言いながらもきちんと仕事と受け止めて働いている。わたしにはそれをやり抜くことはできませんでした。
今回転職してみて、「自分の働き方を自分でコントロールする」ことが求められるようになって、生活づくりがかなり変わりました。
朝はコーヒーをハンドドリップで淹れて、いつものラジオをかけたらデスクで仕事を始めて。ランチは自炊で、たまに冷凍パスタを食べて企業努力ってすごい!と舌鼓を打って。好きな音楽を聴いて午後を集中して過ごして。
ランチだって、与えられた60分間を必ず使い切る必要がありません。もともと、スターバックスでアルバイトをしていたので、15〜30分の休憩が能率を上げることも学んでいました。必ずまとまった時間を休むより、集中力が切れるタイミングに合わせて休憩したい日もある。そんなわたしには、調整しながら仕事をすすめられるリモートワークはまさにうってつけの働き方かもしれない、と思います。

おまけ:ひとりの集中力のコントロールのしかた

わたしはもともと多趣味なこともあって、色々なことに手を出したがる傾向があります。仕事においても色々なことも気になりやすい、視界に入れてしまいたいタイプ。集中力が持続するタイプではないと認識しています。
そこで「30分〜1時間刻みでタスクを区切る」やり方を試したところ、しっくりきました。集中力が人より切れやすいなら、切ってしまえばいい。息抜きに紅茶やコーヒーでも淹れて、また再開すればいい。職場ではなかなかできないこともリモートならできちゃいます。自分に合った方法をいくらでも模索できるのがいいところです。
はじめはやっぱりミスが続いて、申し訳ないやら「私もまだまだ失敗することあるんだ!よかった!」と思うやら、気持ちのコントロールが大変でしたが、最近はうまく集中できるようになったし、視野も広がってきました。いつまでもひよっこ気分ではいられないのでがんばります。(ほんとうにチームに恵まれて、ミスをしても「あー挽回しよう!」と思える環境にいるのもありがたいです)

おわり

まとめると、いろんな選択を自分の責任で取れるということが大前提なのですが。自分で選んで行動していきたいタイプのわたしには、すごく好きなはたらきかただな、と思います。これからもっと好きになれたらいいし、本業だけにとどまらずいろんなことに挑戦していきたいなと考えて過ごしています。
強く人にすすめるとか、出勤を古いことだというつもりもないけれど、「リモートという選択肢があること」はどんどん伝えていけたらいいなと。それは人材紹介に足を踏み入れようと決めたときの、「自分の周りの人が前を向いて歩けるようにしたい」という気持ちにつながるような気がします。これからもそうありたいものです。